FEB.18

 

私の建築のはじまりは、二十歳のころ。手刻みの大工の修行からだった。

この春、着工となる二世帯住宅「丘の上の家」は、手刻みで作っていくことを決めた。

そもそも日本の家は、昔から大工が構造となる柱や梁の計算をして、材料に墨をつけ、仕口を手道具で刻んで作ってきた。

しかし、ここ15年くらいで時代は変わり、住宅のほとんどは、プレカット(機械に数値を打ち込み、構造体を刻む工法)になってしまった。もちろん、機械刻みのプレカットにも良いところはたくさんある。例えば、工期の短縮であったり、正確性、精度、なにより手刻みよりもコストがかからない。

でも、木という材料は、他の材料と違って、それぞれ個性や特性がある。製材されて家に使われてからまたそこで木は生き続ける。とくに日本の家、日本の工法は、個の集合体。だから、必ずそれぞれが活かされる適材適所がある。(政治や会社、スポーツだってそれぞれの役割があるように)

だから、この時代にもう一度、大工が刻む価値を、真剣に考えて向き合っていきたい。

そして、手刻みをするべき設計の家を計画していきたいといつも思っている

 

 

 

 




- 2017.02.18 Saturday
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